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462 :名無しの紳士提督:2016/01/01(金) 23 01 31 ID WgoJ.gPI 新年明けましておめでとうございます。新春一発目のSSを投下します 鹿島との年末年始のお話で、、この前のクリスマスの話の続きです 今回も独自設定やわかりにくいネタがたくさんあります NGは『練習方法は実践する事だけ―年末年始編―』でお願いします 463 :練習方法は実践する事だけ―年末年始編―:2016/01/01(金) 23 02 16 ID WgoJ.gPI 「Guten Tag」 「Buon giorno」 「?…………こんにちは……」 提督室の大掃除を一段落させていた俺は突如外国人の美女二人に声をかけられた。 俺は乏しい知識から外国語での挨拶とわかり、日本語で返した。 「君達は………艦娘か?」 「私はビスマルク型戦艦のネームシップ、ビスマルクよ」 「私はヴィットリオ・ヴェネト級戦艦2番艦、リットリオです」 「ビスマルクにリットリオだと……今日来るはずのドイツ艦とイタリア艦がもう来たのか? だが約束の時間にはまだ早いはず……」 「少し早過ぎでしたか。遅れないように早く来たんですが」 「それよりもあなた、提督はどこにいるのかしら?」 「…………私が提督だ…………」 そう。俺がこの鎮守府の一番上に立つ提督だった。 「あなたが提督!?冗談はやめなさい。 そんな格好の提督がいて、お掃除なんてしているかしら」 いるんだよここに。汚れないようにジャージを着て掃除をしているけど、俺は提督だ。 「生憎だが私は今日提督としての仕事をし始めたばかりでね、 不測の事態のせいで引き継ぎもほとんど出来ずに提督になる事になったからな」 「提督が掃除なんてするのかしら?」 「提督だろうが掃除をするものだ。 厳密に言うと大掃除の指示が俺の提督としての初仕事なわけだが」 「その初仕事をサボるなんていい度胸してるじゃないの、このクソ提督!」 「仕事をサボって女性と楽しそうに喋っているなんて、鹿島さんが泣くわよ」 海外艦娘と会話している俺を咎め、叱責する声が聞こえた。 駆逐艦娘の曙と霞だ。昔からきつい口調な彼女達だったが、 俺が提督になってからそれが更に増した気がする。 霞は俺が立派な提督になれるように厳しくあたっている節があるし、 曙は…まあ掃除をサボって美女と会話してたら俺にはああも言いたくなるわな。 彼女は不遇の運命だった駆逐艦曙の艦娘故か上官的な存在に無意識に反発する癖があったが 俺に対しては提督でない頃から関わりがあったからか、 俺に対しての言葉遣いがあまりきつくなかった。 「掃除は一段落したよ。それで海外艦のビスマルクとリットリオの二人と話をしていて…」 「ビスマルクとリットリオ?もう来たの?…………少し見苦しいところを見せたみたいね」 「……提督、この鎮守府の艦娘の上官への口の聞き方は酷いようね。 この鎮守府、少し規律がなってないようね」 「誤解しないでね。この鎮守府で口が悪いのは私たちくらいよ。 それと、この司令官がここの司令官に任命されたのはつい先日だから、 この艦隊の規律等についてこの新米司令官を責められるものではないわ」 霞は厳しい艦娘で、真面目にやらなかった時の叱責はきついが、全力で望んだ末の結果や、 その人物に責任を求められないような事を理不尽に責めるような真似はしない。 彼女に厳しく言われ続けたからといって、 彼女を脊髄反射で拒絶するのは少し思慮が足りない事だろう。 「提督、お掃除終わりました。提督室は……あら?」 昔からこの鎮守府の中心人物として働いている大淀が足柄と共に部屋にやってきた。 「ビスマルクにリットリオ!もう来られたのですか!?」 「そうよ。あなた達は?」 「私が大淀です。よろしくです」 「私は妙高型重巡洋艦三番艦足柄よ。よろしくね」 「こちらこそよろしく。ところで、この男の人が提督なの?」 「ええ…提督となったのは先日からですけど… 前提督が突如新泊地へ赴く事になったので、引き継ぎや準備が不十分で… 今は出撃や演習、遠征の指示等の艦隊指揮は私が代行しています。 それ以外のことは提督に順次させていっています」 「だからといって大掃除の指示が初仕事になるなんてな…」 「掃除は大切なことよ!掃除をすることによって心も引き締まるし、 大掃除は一年の汚れを全部落として、 新年を新たな決意で迎えるために特に大切なことなのよ! ……大掃除の段取りを一任してくれたことは感謝するけどね…」 「一任というと聞こえはいいけど、要するに丸投げってことじゃない?」 「司令官にまかせるよりはよっぽどマシよ。この司令官、あまり掃除しないし」 「それもそうね」 酷い言われようだが大体事実だから仕方ない。 この鎮守府に勤めるようになってから自分では掃除を頑張るようになったと思っていたが、 それでも霞にとってはまだまだらしい。 しかし霞に大掃除の段取りの指示を一任した判断は間違ってなかっただろう。 彼女は掃除に対するこだわりが人一倍強いらしく、 去年の大掃除で霞が担当した部分は他と比べて少しだが綺麗に感じた。 まあ普段他人に目をやらない俺が霞に目をやったのは きつい事を言われたので霞に言い返せる欠点を見つけてやろうとしたのではなく、 四日市に“かすみ”という名前の清掃船があるから、霞もきっと掃除が上手かもしれない という根拠のないアホらしい考えだったが、どうやら当たっていたらしい。 余談だが“かすみ”を所持している団体の本拠地は千歳町という場所で、 近くには大井の川町や曙町、 少し離れた所には清掃船かすみの名前の由来先と思われる霞という場所がある。 艦娘達と直接の関係はないにしろ名前が一緒なものが沢山集まっているので、 ちょっとした話のタネにはなるかもしれないし、ならないかもしれない。 「みなさん、お疲れ様です」 聞けば心躍る可愛らしい声が聞こえた。 「もうすぐ3時ですし、少しお茶にしましょ…あら?あなたたちは?」 「ビスマルクよ。よおく覚えておくのよ」 「リットリオです。覚えておいてください」 「ビスマルクとリットリオ…… 私はこの鎮守府の提督さんの秘書艦を務めます、 香取型練習巡洋艦二番艦、鹿島です。よろしくね。 よかったらお二人もお茶、どうぞ」 鹿島は初めて見た人が勘違いしそうな感じの笑顔ではなく、 誰が見ても普通の笑顔といえる表情で言った。 「提督さんのリクエストの汁粉サンドです。どうぞ」 そう言って鹿島はあんこが薄く挟まったサンドイッチを出した。 「それじゃ、いただくわね」 もぐもぐもぐもぐ…… 「この甘み、たまらないわね」 「喜んでもらえてよかったです。なにぶん汁粉サンドは初挑戦でしたので、 色々と試行錯誤を重ねました。その甲斐があったようですね」 「本当おいしいわ。日本の文化を取り入れたサンドイッチ、素晴らしいわ」 ビスマルクやリットリオら海外艦娘達には大好評なようだ。 「カツサンドが一番だけど、これもおやつとして考えたら中々いけるわね」 「餡もくどくなくておいしいですけど、白玉も餅に近い食感がいいですね」 足柄や大淀も喜んで食べていた。 「あれ、提督さん、お口に合いませんでしたか? ……長良さんや木曾さん、伊勢さん達も… 何か気になる点でもありましたか?」 「いや、美味しかったよ……」 確かにとても美味しかった。 サンドイッチは鹿島の代名詞と言えるくらい彼女にとって得意な料理であり、 具材である餡や白玉もとても美味しかった。 「美味しかったですよ本当に。でも…その……何て言えばいいのか…言いにくいですけど…」 「俺の知ってるしるこサンドじゃない!」 「そうそう、私たちの知ってるしるこサンドじゃないのよね」 東海地方出身の人がしるこサンドと言われたらこれを出されたならまず驚くだろう。 「……司令官、鹿島に何て言ったのかしら?」 「何てって……今日は軽くしるこサンドでいいって言ったはずだ…」 「クソ提督には頭が回らなかったのかもしれないけど、 サンドイッチが得意な鹿島さんにしるこサンドって言ったら お汁粉を挟んだサンドイッチって発想すると思うわ」 「確かにしるこサンドってだけ言ってそれっきりで、 鹿島は少し驚いた顔だった気がしたけど別に何も聞いてこなかったからな。 とにかく俺が指示を明確に出さなかったせいだ」 「まあそうなるな」 「これが戦闘関係だったら大変なことになっていたかもしれないわ。 これからは情報をちゃんと共有するように気をつけなさい」 俺は時々自分がわかっている事は相手もわかっていると思い込んでしまう癖がある。 艦隊指揮をする上ではそのような癖は死に繋がりかねない。 俺は今この場で失敗しておいてよかったと思った。 次からは絶対に失敗してなるものか。 「はぁ…着任早々言いたくはないけど、こんな人が提督だなんてね……」 「彼は新任提督なんだ。少々のことは勘弁してあげてくれ。 不満があるなら君が提督を立派にしてあげてもいいのではないか?」 「…そうね、新任提督なら育て甲斐があるものね。 いいわ。私が提督としての心構えを一から教えてあげるわ」 不満げだったビスマルクは日向の言葉に乗せられて上機嫌になった。 日向の人間観察力…前々から思っていたが並大抵ではないかもしれない。 俺は彼女を人間観察力を身につける為の師匠にしたいと思いつつあった。 「でもあなたが提督に付きっきりになったら鹿島が怒るわよ。 彼女は艦娘の他に未来の提督を育てる練習巡洋艦で、提督の秘書艦で…… そして何より提督のお嫁さんだから」 「ええっ!?この提督……結婚していたなんて……」 「つい先日……クリスマスに籍だけは入れたのですよ。 クリスマスを記念日にしたいからって書類も揃ってないのに無茶しますよ。 婚姻届けだけ届けて書類は後からでもいいとはいえ…」 「戸籍関係の書類なしって…何考えてるのよ。ちゃんと準備しときなさいよ」 「26日以降にちゃんと用意してもう出しておきましたよ」 「けど……前々から司令官と鹿島は仲が良かったみたいだったけど、 精々司令官が鹿島を片思いしているってくらいに思っていたのに まさか結婚を決めてしまうほど二人の仲がよかったなんて思わなかったわ」 「だって提督さんと気持ちが通じ合ったのがクリスマスイヴの日でしたから。 どうしても気持ちが抑え切れなくて、 翌日役所に行って籍だけは入れておいたんですよ。 クリスマスが結婚記念日っていうのもとてもロマンチックですしね」 「二人がそうなるに至った理由は、 提督が新泊地の司令官として着任する事が内定していて、 離れ離れになってしまうからってことがあったからかもしれませんね」 「そうですよ。イヴの日に香取姉から提督さんの新泊地行き内定の話を聞いて、 それでもしかしたらもう二度と会えないかもしれないって思って… 気持ちを伝えずに離れ離れになってしまう前に せめて思い出だけでも作りたいって思ったんです」 「ちょっと待てよ。思い出だけでも作りたいって……」 「ええ、実は最初はすぐに結婚しようとは考えていませんでした。 結婚しようって考えたのは、結局提督さんが新泊地に行かずに済んで、 それから……色々とあった時ですね。 結婚していれば、提督さんが本当にどこかへ行かなくちゃならなくなっても、 妻であれば一緒に行けるように融通も利かせてもらえるでしょうし」 「しかし…色々とって……イヴの夜に提督が新泊地に行かずに済むとわかって、 それからクリスマスの日に入籍したわけだろう。時間から考えて急過ぎないか?」 「いいじゃないですか。情熱的に恋の道を突き進み 愛し合うってとっても素敵なことじゃないですか」 「そうよ。若さに任せて自分の信じた道を貫く…… ホント、若いっていいわねえ…私もこんな情熱的な恋をしてみたかったな…」 「足柄…あなたはまだ若さに憧れるとか、 そんなこと言うような年齢じゃないでしょ。 それに情熱的な恋がしたかったとか、あなたの旦那と子供が泣くわよ」 「確かに情熱的な恋には憧れたわ。 でも今の私には暖かな家庭という、平凡な幸せが一番大事なのよ。 暖かな家庭……提督と鹿島だってきっと築けると思うわ」 「まあ提督は指揮官としての力はまだまだだけど、悪い人間じゃないし、 一度好きになった女性と結ばれておいて捨てるような人じゃないでしょうしね」 「あら?曙ったら、もしかして提督のことが気になっていたのかしら?」 「バ、バカ!?何言ってるのよ。ホント、冗談じゃないわよ! 第一私はまだ子供なのよ!年齢的に釣り合うわけないし、 提督が子供の私なんて相手にするわけないし……」 「曙ちゃん……」 「……鹿島、あなた、絶対に幸せになりなさいよね! 提督、もし鹿島を泣かせたりして不幸にしたら、 その時のあなたはクソ提督だからね」 「あ、ああ、絶対に不幸にはしないって約束する。 約束するよ、絶対に不幸にはしないってね」 急に曙に話を振られてつい一瞬言葉に戸惑ってしまい、 念を押すように鹿島を不幸にはしないと誓った。 しかし女の子ってどうしてみんな恋バナが好きなんだろうな…… 男の俺が口を挟む余地なんて全然ないくらい話に切れ目がない。 もしここに青葉と如月と秋雲がいたなら 最早収集をつけるのは無理だったかもしれない。 まあ、仕方ないから汁粉サンドイッチをバクバクと食べていたけど、 急に振られた時の為に耳を少しは傾けておくべきだった。 「あら、いけない。ちょっと休憩するつもりだったのに長話しちゃった」 「いいのよ、あなたたちと楽しくお話が出来たから」 「そうですよ。素敵な歓迎ありがとう」 「そうじゃなくて……業者さんや一般職員たちに他の艦娘… 彼らが大掃除をしているというのに私たちだけいつまでも休んでられないわ。 特に私は汁粉サンドを用意してって言われて ずーっと汁粉サンドイッチを作っていて、全く大掃除してなかったし… あっ、提督さんのせいじゃないわ。確認しなかった私が悪いのだし…」 鎮守府は広い。務めている艦娘や職員達 (男だけではなく、艦娘ではない女性もいる)だけでは掃除しきれない。 ましてや彼らは掃除に関しては素人である。 簡単な掃除ならともかく本格的な大掃除となると清掃業者に頼まざるをえない。 そこで鎮守府の外まわりの清掃に関しては業者に一任する形を取っている。 清掃業者は鎮守府と契約を結んでいるわけだが、 別に鎮守府専属ではなく、他にも得意先はある。 外部機関に等しい存在である為に内部機密流出防止の為、 鎮守府関係者による監視も欠かせないわけである。 彼らは清掃作業をしない事になるが、清掃業者の清掃作業の方が効率がいい為、 彼らは監視に専念出来るわけである。 鎮守府内部はさすがに内部関係者がせざるをえないだろうが、 監視者以外は外まわりに人手を取られない為効率はよくなる。 「司令官、倉庫の大掃除、終わりましたわ」 「玄関の掃除も終わったよー。お疲れちゃーん。 あ、そうそう、外まわりももうすぐ終わりみたいだよー」 「司令官、トイレ掃除、全て終わらせました」 どうやら鎮守府中で大掃除が終わったようだ。 「もう掃除できるところはないの……」 「パッと見ですけど、もうどこも終わりのようです」 「そう……」 鹿島は少し暗い顔だった。 「鎮守府の掃除がとりあえずひと段落したみたいね。 でも最後に私が確認するわ。もしまだ不備があったらその時に言うから」 「わかった。ところでこの部屋は……」 「…………とりあえず合格ね。でもだからといって毎日の掃除は怠らないことね」 「ありがとう……」 「提督室はもう掃除の必要はないのですか……」 「気になるところがないわけではないけど、でもわざわざ掃除をするまでもないわ」 「そうですか……」 「そうだ、鹿島、業者達の土産にペットボトルの熱いお茶を用意してくれないか?」 「ペットボトルのお茶ですか?」 「そうだ。大工や電気業者なんかが来た時にそういった事はするものじゃないのか?」 「今まではしたことはありませんけど……」 「そういうところに気を利かすのもいいけど、仕事もちゃんとしてよね」 「ああ……とりあえず熱いペットボトルのお茶がなければ 冷たいペットボトルのお茶とか、缶コーヒーとかでもいい。 業者の人数分より少し多めに用意しておいてくれ。 あと何かちょっとした食べ物とかないか? できればここでお菓子をよばれてほしかったところだが彼らも彼らで忙しい。 手で食べられるようなものとかないか?」 「えーと……あっ……」 鹿島が少し考え込んだあと何か思い当たったようだ。 「どうした?」 「実は……お汁粉を固めるために ゼラチンや寒天の量の調整をしていたら餡が薄くなって、 薄まった分餡を足したら今度は普通の餡みたいになっちゃって、 それでまた寒天とかを足していって……」 ……何となく予想はつく。ある意味駄目なパターンだ。 「つまり作りすぎちゃったってわけか」 「……はい…」 やっぱり。 「まあいい。サンドイッチ用のパンはいくつある?」 「サンドイッチ用のパンだったら長期保存が効くものがたくさんあります」 「よし、それで汁粉サンドイッチを沢山作っておいてくれ。 業者達のお持ち帰り用だけでなく 他の艦娘や職員達にもよばれてもらう為にだ」 「分かりました、急いで準備します。足柄も手伝ってください」 「わかったわ」 「リットリオ、私たちも手伝いましょう。 サンドイッチくらいなら私たちでも作れるわ」 「ええ、私たちも行きます」 鹿島は足柄とビスマルクとリットリオと共に準備に向かった。 「あっ、提督さん、忘れないうちにひとつ聞いておきたいんですけど、 しるこサンドって一体どういうものですか?」 「しるこサンドは餡をビスケットで挟んだ東海地方のお菓子だ」 「そうですか……分かりました」 そう言って鹿島達は再び準備に向かったのだった。 「提督さん、今年最後の夕焼けです。綺麗ですね」 「ああ、あの時は見れなかったけど、今こうして見ると感慨深いな」 大晦日の夕方、俺達は全てを終えて夕焼けを見ていた。 「提督さん、今年もあっという間でしたね……」 「ああ……今年は年末、特に一週間が今までにないほど慌ただしかったけどな」 「疲れましたか?さすがに提督ともなると苦労が今までの比ではないでしょうし…」 「まだまだ!こんな事でへばってちゃ、提督なんてやってられないよ」 「元気ですね。でも、無理はしないでくださいね」 「わかってるよ」 わかってるけど、どうしても俺はそこら辺の加減ができない。 やるかやらないかが極端であり、やると決めたらそれしかないという事もかなりあった。 いい加減な具合にやるべきだけど、そこが俺には難しいんだよな。 「だったら鹿島さんが司令官を見てあげればいいじゃない」 二人きりで夕日を見ていたところに突如可愛い乱入者が現れた。 一人前のレディを自称する暁だ。 「暁ちゃん、何か用事かしら?」 「鹿島さんにコーヒーを作ってもらいに来たの。 大晦日だからちゃんと起きていられるように 濃いブラックコーヒーを作って」 「ミルクは…」 「一人前のレディにはいらないわ」 「そうは言ってもなあ暁、ただでさえ珈琲を飲むと カフェインの効果でトイレが近くなるぞ」 「トイレくらいひとりで行けるもん!」 「それくらいならいいだろうが、珈琲をブラックで飲んだら わかめの味噌汁を戻す事になるぞ」 「はあ?」 二人は俺の発言に驚いていた。 「俺は中学一年の大晦日の前日に大人に憧れて珈琲をブラックで飲んだ事があるが、 それで胃を荒らしたのか、 その日の昼食に出たわかめの味噌汁を戻す事になってしまったんだ。 そうなってしまえば一人前のレディどころではなくなるぞ」 「……ミルクはそれなりにお願いね。お砂糖はいらないわ」 「はいはい」 暁の言葉に鹿島は優しく答えたのだった。 「あの、提督、ちょっといいですか」 また乱入者が現れた。今度は夕張だ。 「何だ?」 「実は相談があるんですけど…… 今日の午後十時半から明日の午前四時半まで暇を戴けないでしょうか?」 「……CSのアニメチャンネルでアレを見たいのだな。駄目だ、認めるわけにはいかん」 「そうですか……そうですよね……」 「後でブルーレイを貸してやるから今日は精一杯働け」 「本当ですか?ありがとうございます。ところでアレって何のことだかわかります?」 「十二星座の戦士達が大活躍するアニメだろう?」 「そうですよ」 「君は持ってないのか?」 「ブルーレイもDVDも……ネットの公開も見逃しちゃったし……」 「……何のことだかさっぱりです……」 鹿島は話についていけないようだった。 ちなみにアレの最終巻はクリスマスイヴ発売である。 色々あってその日に買えず、 自分へのクリスマスプレゼントにはできなかったが。 「あっ、もうすぐ日が沈むよ」 「ええっ!?」 暁の注意に日の入りを見逃しかけていた俺達は日の入りをなんとか見届けた。 「なんとか日がスッと落ちる瞬間を見ることができたわ。ありがとう暁ちゃん」 「えへへ……」 「ごめんなさい鹿島……邪魔をしたみたいで」 「いいのよ、日の入りの瞬間はちゃんと見られたし。 あなたも綺麗な夕焼けを見れたでしょう」 「はい、綺麗でした。でも二人きりの時間を邪魔してすみません」 夕張は俺達に少し負い目を感じているようだった。 もっとも、暁ちゃんの時点で邪魔されたと言えなくもないが。 「いいのよ、みんなで見る夕焼けも格別ですから。 ……提督さん、そろそろ年越し蕎麦ができる時間ですね。 私達は夜が忙しいですし」 「ああ。年越し蕎麦を食べて、今年最後の仕事を頑張ろう」 今年最後の夕焼けを見終わった俺達は、 年越し蕎麦を食べて夜の仕事に備えるのだった。 そして、年が明けた。 「新年、あけましておめでとう」 「おめでとうございます、提督さん」 俺は真っ先に鹿島に新春の挨拶をし、鹿島も俺に今年初めての新春の挨拶をした。 「司令官……あけまして……おめで…と…」 「寝るな暁!」 俺は暁を揺さぶって無理やり起こした。 本当はあまりするべきじゃないだろうが、 暁を眠らせてぷんすか!させちゃうのもちょっと可哀相だ。 「うぅ~……コーヒーが少し薄かったかも……もうちょっと濃いコーヒーを……」 「やめろって。これ以上飲んだら本当に腹を壊すぞ」 「でも……」 「……しゃあない。鹿島、珈琲を作ってやれ」 「珈琲を!?いいの!?」 「ああ、濃さはそれなりで頼むが……」 「皆さん、新年あけましておめでとうございます。ぜんざいをどうぞ」 「ありがとう、伊良湖……そうだ、鹿島、珈琲はもう少しだけ濃く作ってやってくれ」 「提督さん!?」 「いいから」 「……はい……」 鹿島は渋々濃い目のコーヒーを作った。 「どうぞ……」 「ありがとう。これをぜんざいに……」 「提督さん、何を!?」 「コーヒーぜんざいだ。 ぜんざいの甘さと珈琲の苦味がマッチして美味しいぞ。 暁、どうだ、食べるか?」 「当然よ!」 暁はコーヒーぜんざいをかわいくふーふー冷ましながら食した。 「うーん……なかなかいけるじゃない。 一人前のレディもたまにはこういうのを食べてもいいわね」 「それじゃ私たちも試してみるわ…………うん、美味しいです」 「これはなかなかですね」 「だろう?」 こうして俺達は初日の出の時間まで任務をしつつ たまに料理の話題を喋り合っていた。 途中でリットリオもやってきたが、 甘口抹茶小倉スパゲティと甘口いちごスパゲティをとても気に入ったのか 任務中にも食べるのかたくさん持ってきてやってきたのだった。 そして初日の出の時間…… 「綺麗……特にフッを出てくる瞬間が……」 「これが日本の初日の出……素晴らしいわ」 「今年一年……いいこと……ありますよう……に…………」 各々が感想を述べる中、暁は力尽きたのか、 初日の出を見届けた後、可愛い寝息を立てて眠りについた。 「あら?暁ちゃん、眠っちゃいましたか…」 「ここまでよく頑張ったな、暁……」 俺達は初日の出を見終えて暁を褒めた後、 暁を背負って彼女の部屋のベッドに寝かしつけた後、 新年最初の仕事を大淀に聞きに提督室に行くのだった。 「新年最初の夕焼けも、日の入りも、とても綺麗でしたね」 「とても綺麗だったな」 そして新年初めての仕事(主に挨拶だが)を終え、 仕事から解放された俺達は風呂に入ったあと、夕焼けを見ていた。 今日の夕方から明日まで俺達は正月休みだ。 大淀には苦労をかけるが、彼女が休んでくださいと言ってきたので 俺達はその行為に甘えようと思う。 「提督さん、今日も一日お疲れ様」 最愛の人の思いやり溢れる言葉と笑顔、 それが疲れきった俺に再び立ち上がる力を与えてくれる。 「あぁー、ありがとう…」 でもやっぱり疲れるものは疲れる。 特に今回の正月は提督になって初めての正月だ。 今までも鎮守府では正月だからといって 特に変わった事をしてきていたわけではなかったが、 普通の士官とは違い一応最高責任者の身となって迎えた正月だ。 やはり精神的に緊張してしまう。 「ありがとう鹿島、いつも支えてくれて。でも…」 それでも弱い面を見せるわけにはいかないと力を振り絞って元気に振る舞った。 「提督さん、そんなに無理しちゃダメですよ。 弱いところを見せられないって気持ちはわかるけど、 せめて私と二人でいる時くらい、弱いところを見せてほしいな」 そうは言われても中々他人に弱い所を見せられないのが男である。 つい最近男を知ったばかりの鹿島でもそんな男心はわからないだろう。 まあ最近女を知った俺だって女心は中々わからないものだから人の事は言えないが。 「特に今回の年末年始はとても慌ただしくて あなたもかなり疲れていたでしょうから…… 今回は私に任せてくださいね…」 「任せるって…」 何の事か疑問に思う間もなく鹿島は俺のパジャマのズボンを下着ごとおろした。 「…………」 「…………」 沈黙が走った。鹿島は意外さにきょとんとしていた感じだった。 俺のちんちんが小さくて皮を被っていたからだ。 勿論真正包茎というわけではなくちゃんと剥く事ができ、 勃起した時はちゃんとそれなりのサイズに膨張する為、行為の時に困る事はない。 だから臨戦態勢にない今小さくてそれを言われてもほとんど気にはしない。 「……ふふっ、可愛い」 鹿島は悪戯っぽい笑顔で言った。俺を馬鹿にするような事はしなかった。 まあ一度関係を持った事があったわけだから、 その時に最大限に膨張したモノを見た事があったからだろうけど。 「…ちょっと自信ないけど、お口で可愛がって、大きくしてあげますからね…」 「口で?待て…」 俺の止める声も聞かず鹿島は俺のちんちんの皮を剥き、口に含んだ。 「んん…」 「あっ、痛かったですか…?」 「いや、痛くない。ちょっと気持ち良くて…」 「よかった。でもこれからもっと気持ち良くさせてあげますからね」 と言って再び俺のちんちんを口に含んだ。 根元を唇で軽く甘噛みしながら、亀頭を舌で優しく舐めた。 「ぐ……」 俺は声を出さぬよう歯を食いしばった。 そんな俺を気にする事なく鹿島は亀頭を舐めていた。 ペロリ…ペロリ… 鹿島の舌技は決して強い刺激を与えるものではなかった。 しかし経験がないに等しい俺にはそれさえも十分過ぎる刺激だった。 また、鹿島自身もそんな経験はない為、 どれくらい強くすればいいのかの加減がわからないのかもしれない。 しかし彼女の優しい舌技がまるで彼女の心を表しているようだった。 小さな子供の頭を手で慈しむように優しく撫でて育むかのごとく、 舌で亀頭を優しく刺激して勃起を促していた。 やがて俺のちんちんは硬く大きく膨張した。 「もうちょっと刺激を強くしてもいいぞ…」 俺の言葉に鹿島が行為で応えた。先程よりも舌の動きが少し激しくなった。 鈴口や裏筋を舌先で刺激されたり、唇の甘噛みを強めたりしながら扱いたり… 鹿島のテクは決して上手とは言えないだろう。 だが俺の堪え性のなさにはそれでも絶頂へと導くには十分だった。 何よりも愛する人にされているという事実そのものが テクとかそういったものを超えて大事なものだった。 「もう射精る…離れて…」 もう我慢出来ないと俺は伝えた。だが鹿島は口を離さなかった。 それどころか強く吸ってきた。そこまでが限界だった。 ドプッ!ドププッ!ドクンッ!ドクン!ドビュッ! 一週間ぶりの射精だった。溜まりに溜まった欲望が鹿島の口の中に激しく解き放たれた。 「ん……んんー…………んー!」 鹿島は口を離す事なく、次々と発射される濃厚な精液を喉を鳴らしながら飲み込んでいた。 ドビューッ!ビューッ!ビュー! あまりにも溜まっていたからか、まだ吐き出され続けていた。 それでも鹿島は飲み込み続けていた。 まるで俺の愛情を全て受け止めようとしているかのように………… 「…ん………ん…………」 やがて射精は止まった。だが鹿島は鼻で息をしながら咥え続けていた。 そして口内に吐き出された濃厚な白濁の欲望を飲み込み、 萎えたちんちんについていたものも舌を這わせ、綺麗にお掃除フェラしていた。 「…ぁぅ……ふぅ……」 「鹿島……ごめん……」 口を離し、一息ついた鹿島に俺は謝った。 おしっこの出る所から出たものを飲ませてしまった事に少し心が痛み、 気持ち良かったとはいえ素直に喜べなかった。 「……気持ち良かったですか?」 「…ああ、とっても気持ち良かったよ…」 「うふっ、よかったぁ……」 しかし鹿島の顔を見ていると素直に気持ち良かったと言うしかなかった。 そして俺の素直な言葉を聞いた鹿島は、 自分のした事が間違っていなかったと裏付けられた事により、 とても安心した顔で嬉しそうに言った。 その笑顔は俺の心から申し訳なさを消していった。 「アイスキャンディで練習したつもりですけど、上手く出来るかやっぱり不安でした」 「上手く出来ていたよ。でもなんでこういう事を?」 「お正月はめでたいじゃないですか。だからそんな日くらいは飲んじゃおって思って」 特別な日でなくても飲みそうとは思うが…… 「それにこの前の大掃除、お手伝い出来ませんでしたから、 だからあなたが去年溜め込んでいたモノを全部吐き出させて、 綺麗さっぱり大掃除をして、スッキリさせてあげたかったんです」 鹿島は気にしていたようだ。別に俺は気にしていないのに…… 「あら?また大きくなってる」 俺のちんちんは再び勃起していた。 あれで終わりとは思わず何かを期待するかのように…… 「まだ掃除しきれていなかったみたい。もっとスッキリさせなきゃ…」 「鹿島…もっとしたい……」 「ああっ、あなたはじっとしていて。私に全て任せてって言ったでしょ。 去年から寝てなくてとっても疲れているでしょうし」 そう言って俺を押し倒してきた。 そして天に向かってそびえ勃つちんちんの鈴口に膣口をキスさせながら跨がった。 「こっちも……飲んじゃいます!」 鹿島は全体重をかけて俺のちんちんを飲み込んだ。 滑らかにちんちんを擦る刺激、そして鈴口と子宮口が激しくキスをする衝撃。 もし先程射精していなければ簡単に暴発していただろう。 「ん……」 「鹿島…大丈…」 「大丈夫だからっ!だから…私に任せて……」 まだ慣れていないだろうに、 濡れが少なくて痛みがないわけでもないだろうに、 鹿島は俺の為に激しく動き始めた。 「ううっ!くうっ!はあんっ!」 その動きは本当に激しかった。テクもなく、ただ力任せという感じがした。 だが単純な刺激にならぬよう時々止まったり、前後左右に動いたりもしたが、 結局激しい上下運動ばかりになっていた。彼女にも余裕はないのだろう。 感じた事のないような、自分で激しく動くのではなく、 他人から与えられる激しい刺激に一度発射していた俺でももう我慢はできなかった。 しかも新しい命を生み出す可能性のある行為をしているという事が、 本能を刺激していたのか、射精を早めようとしていた。 「私……もうダメ…です……ああっ」 鹿島が一際艶かしい声を出したかと思ったら膣が激しく締め付けてきた。 自分で動いたゆえに彼女は絶頂できたのか…… そう思って射精を抵抗する俺の心も虚しく…… ドビュルルルッ!ビュルルルッ!ビュクン! 彼女の胎内に先ほどよりも激しく射精した。 俺と鹿島が一つになっているように、 俺の精子がいるかどうかもわからない彼女の卵子と一つになり、 そして未来を作る為に………… 「うぅ……はぁ……」 動いてもいなかったのに疲れた感じがした。 元々の疲れを精神で耐えていたが、 二度の射精によってその緊張感が解けてしまったのか…… 「あぁ……」 鹿島は俺にドサっと倒れこんできた。 「あ……ごめんなさい……」 「気にしないでくれ。この重みだって、今はとても心地いい……」 「…私…もう限界……です……」 彼女の動きが激しかったのは彼女自身も疲れに囚われまいとした為だろう。 いつも俺の事を第一に考えてくれていた鹿島。 彼女も緊張の糸が切れたのか、眠そうだった。 「ありがとう……いつも……この瞬間も……本当に、ありがとうな……」 「えへへ……私……頑張れました……?」 「よく頑張ったね…とても気持ちよかったよ……」 「そうですか……私も嬉し…………」 限界を超えた鹿島は寝てしまったようだ。 俺も相当眠気に襲われたが、どうにか布団に入った。 性器の結合を解くことはなかった。 互いに一つになり、温もりを感じ合う。 それだけでも本当に俺には嬉しいことだった。 「おやすみ鹿島……今年もよろしく…………」 最後の力を振り絞って鹿島に感謝した俺は夢の世界に向かった。 彼女との楽しい初夢の世界に行く事を願って………… ―終― +後書き 480 :名無しの紳士提督:2016/01/01(金) 23 19 22 ID WgoJ.gPI 以上です 今回は前回書き忘れていた事や 回収しきれなかった限定ボイスから閃いたネタも入ってます 年末ボイスの時点で書ける話もありましたが、 正月話に書くものがなくなってしまう為、 年末年始という事で一つに纏めました 未だに文章力は拙いですが、 妄想力だけなら誰にも負ける気がしないという思いで書きました それでは今年も一年よろしくお願いします これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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雨、降り続く雨。また、僕は一人になってしまったのか。 帰りついて見れば、夜の帳も降り、待つ人などいないと思った。 艦隊壊滅の報はすでに届いているはずだし、僕一人では次の作戦もままならない。 だから、帰還を告げる気はなかった。 だけど、提督は待っていた。凄い人だ。 誰を待っているのだろうか。山城か扶桑、もしかしたら最上かな。何にせよ彼女たちは幸せだ。 次は何をするのか分からないけど、今日のところは休もう。 踵を返した刹那、雨音の他に音のなかったドックに足音が響いた。 「誰だ?」 当惑、困惑、そう言った感情が分かる。ああ、言わなきゃならないのか。 「時雨、ただいま帰還しました」 聞かれるのは他の娘の無事だろう。そう思っていた僕を提督は抱きしめた。 降り注ぐ水。雨ではなく、暖かいそれに驚いた。菊の紋すらない駆逐艦の無事に涙しているのかと。 良かった、本当に良かったと呟く提督を抱き返し、唇を奪う。触れるだけの接吻。 呉では、幸運は女神が接吻を交わす事で授けると言われているらしい。 僕の力なんて些細なものだけど、できるなら提督には生き延びて欲しかった。だから、何度も何度も接吻を繰り返す。 ああ、そうさ譲れない。譲れるはずがない。 だけど、よく見れば提督の目は虚ろで、僕を捉えてなどいない。 映るのは僕か、それとも誰かの偶像なのか。確かめるのが急に怖くなった。 だから、装備を外して一つに繋がろうとした。今くらいは、僕だけを見てほしい。それはおこがましいだろうか? 僕でない誰かを見ていたら、分かるはずだから。 手始めに提督の全身に接吻を加えて行く。寓話のように唇だけ無事などとはならないように。 額から足の先まで終え、目線を上げればそそり立つものが。良かった。きっと提督は僕を見てる。 一つに繋がり、腰を振り、はたと気づく。どうして提督の手は空を切っているのか。 ああ、そうか。そこにはないものを掴もうとしているのだね。 扶桑も山城も凄かった。僕だけではなく覚えているのだろう。 提督の薄い子種を体の中に感じ、虚しくなる。雨もいつか止むのだろう。けれど、その前に。 装備と一緒に置いた短刀を取り、緩やかに振り上げる。願わくば、止めて貰えるようにと。 崩れ落ちる提督の体を支えれば頭上に降り注ぐ赤い雨。あは、良い雨だ、僕もこれで行けるね。
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前回の話 595 :エ・ロ・エ・ロ 幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 28 03 ID vw3jzdiY 2014年12月30日、午後11時50分、駿河湾海域。 ここで今、大規模夜戦演習が始まろうとしていた。 「提督ぅ~……眠いですぅ……」 「我慢しなさい睦月。そんなんじゃ一人前のレディーにはなれないわよ」 「一人前のレディーだからこそ肌荒れを気にしなくちゃいけないのよ」 「みなさんはまだいいですよ。私は空母なのに夜戦演習させられるんですから……」 「そうぼやくな。空母といえど実戦では夜戦をせざるを得ない事もあるだろう。 その時の立ち回りの訓練と考えれば決して無駄ではないはずだ」 「でも……」 「これが終わったら熱々な味噌煮込みうどんと台湾ラーメン、 おまけに伊勢うどんともろこしうどんとあんかけスパときしめんが出てくるぞ」 「本当ですか?私、頑張ります」 「でも麺類ばかりじゃないですか……」 「なんでもいいさ、夜戦が出来ればさ!」 「お前は相変わらずだな」 「て・い・と・く。提督!横須賀鎮守府の艦隊が到着しました。 我々もそろそろ準備いたしましょう」 「到着したか。よし………… みんな、12月31日午前0時より横須賀鎮守府との夜戦演習を行う。 横須賀鎮守府の艦隊は主力艦隊で精鋭揃いだ。個々の戦闘能力は我々よりも上だ。 だが数はこちらの方が上。集団での戦法を心がけて立ち向かうんだ。 ただあちらも集団相手をする為の戦法でかかってくるはずだ。決して気を抜くな」 「おー」 大鯨が掛け声で応える。こうやって『おー』というだけでも結構違うとかなんとか。 「提督、そろそろ時間です」 「よし、これより大規模夜戦演習を開始する。総員、第一戦闘配備!!」 こうして今年最後の演習が始まったのだった。 596 :エ・ロ・エ・ロ 幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 28 42 ID vw3jzdiY 「おはようございます」 「おはよう。もうお昼だけどね」 「ごめんなさい……」 「いや、夜戦演習やっていたから仕方ないさ。みんなもさっきまで寝ていたしさ。 今日は大晦日だ、もう掃除も済んだしおせちも作ってあるし、ゆっくりしよう」 「あら、司令官に大鯨ちゃん、おはよう」 「如月ちゃん、おはよう……って言ってももうお昼ですけどね。今すぐご飯準備するね」 「ありがとう………………ねえ司令官、大鯨ちゃんとの姫納めはお済みになられましたか?」 「姫納め………いや、してないよ」 「もぅ……するしないはあなた達の勝手だけど、せめてちゃんと見ていてあげてね。 ……もしかして初夜の時にヤリ過ぎて出し尽くして枯れちゃったとか?」 「そんなことはない!確かにその時は出し尽くすまでヤったけど、でも今でも彼女への想いは燃え続けているさ」 「じゃあ…あの子が7ヶ月の未熟児で産まれて、小さい頃は体がとても弱かったから 今でも無理はかけられない、って思っていない?」 艦娘大鯨の生まれ育ちは潜水母艦大鯨と重なるところがあった。 潜水母艦大鯨は起工から7ヶ月で進水することとなり、その後も様々な修繕や改良が必要な艦であった。 大鯨の力を宿す艦娘の運命も潜水母艦大鯨の運命ほとんど一緒だった。 だがそういう境遇だったからこそ艦娘大鯨になれたのかもしれない。全ては星が決めた運命だったのだろう。 「そんなに気にしてないよ。無理させるつもりもないけどね。彼女は今は艦娘になってるくらいなんだ。 丈夫でなけりゃ艦娘なんてやってられないさ。艦娘だから普通の人以上には身体能力あるさ」 「大鯨ちゃんはとっても成熟しているって一目瞭然ですしね」 「あとさ……特別な事をしなくたって、ただ一緒にいるだけで満たされるってのも事実だ」 「そういう事は私にはよくわかりませんけど…… ところで司令官はなぜ起きていられたのですか?私がトイレに起きた時にも部屋に電気がついていましたし」 「いやな、大晦日と元日は一睡もしないって決めてたから。それ以外特に理由はないな」 「アホみたいな理由ですね」 「そうだな。まあ仕事は全て片付けたし、これからみんなとゆっくりするよ」 597 :エ・ロ・エ・ロ 幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 30 02 ID vw3jzdiY 「提督ーっ、おはよーっ!」 「おはよう川内、まだ7時だぞ。夜の」 「いつまで寝てんだよ、おっせぇなぁ。ちゃっちゃと起きろよ。 那珂が紅白に特別出演するってのによ、下手したら見逃すところだったじゃないか」 「はい川内さん、丁度年越し蕎麦ができましたよ」 「ありがとっ。紅白見ながら食べようねっ。ところで伊勢や龍驤達はどうしたんだい?」 「あいつら戦艦組や空母組は正月の為にここら辺の神社に行ってるさ。 彼女達は特別な霊的な力があるからそういったところに需要があるんだ」 「まあ実際はみんな綺麗だから引く手あまたなんでしょうけどね」 「扶桑や山城はそういう服装がとても似合っているわけだしさ、わかるよ」 「まあそれもあるだろうな。だけど戦い以外で人々に貢献できるってのも素晴らしいと思うんだ。 夏に深海棲艦が本土襲来して以降全国各地に艦娘の拠点が新たに作られたけど、 俺達は地域住人達を守っているとはいえ、逆に迷惑をかけている事もあるだろうからな。 だから戦うばかりじゃなく、ああいった所でも交流を深めなきゃいけないからな」 「でも私達が彼女達の頑張りを見ることはできませんね」 「流石に俺達まで出て行ってこの鎮守府を空けるわけにはいかないからな。 俺達鎮守府残留組が鎮守府から離れられるのはみんなが帰ってきた後になるな。 でもみんながいるから今という時間がとっても楽しいって事に変わりないさ。 さあそろそろ紅白の時間だ。年越し蕎麦を食べながらゆったりと見るとしよう」 緊急出撃する事態にでもならければ駆逐艦や巡洋艦等は大晦日には任務がない。 俺は今まで大晦日は慌ただしい思い出しかなかった。 大晦日にゆったりできるなんて俺の人生では初めてだったかもしれなかった。 そして………… 598 :エ・ロ・エ・ロ 幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 30 47 ID vw3jzdiY 「あけましておめでとう!」 「おめでとうございます!」 ついに2015年を迎えた。 「みんな、今年も一年よろしくな!」 「こちらこそよろしくお願いします私…私達はいつまでも一緒に…」 「ちょっと!少し重いんじゃないの?もう少し普通にいきましょ」 「せっかく新しい年を迎えたのですからね。まあプリッツでもどうぞ」 プリンツ・オイゲンがプリッツを差し出していた。なんか彼女のお気に入りのおやつらしい。 俺としては11月に彼女がパッケージになった商品でも出てこないかなーって考えている。 「そうだな。年末年始ゆったり過ごせるなんて初めてだしな」 「初めてって……あっ…」 「そう、去年の今頃は本当に大変だったからな。 俺達じゃほとんど太刀打ちできないくらい強い奴らと戦っていたんだ」 「でも私達が勝てたイオナさん達がいたからなのです」 「そうですね。でも彼女達は今どこにいるのか……せめてお正月くらい一緒にのんびりしていたかったですよね」 「彼女達には彼女達の戦いがある。俺達には俺達の戦いがあるようにな。 なに、この地上にいる限りいずれまた会えるさ。 地上が邪悪な者達の侵略にさらされた時、必ずもう一度会えるはずだ」 「できればそんな状況じゃなくてもっと平和な時に会いたいですけどね」 「さて…そろそろ大本営からの新年の挨拶の時間だ。スクリーンに映し出されるからみんなそろそろ整列してくれ」 「はいっ!」 こうして、2015年が慌ただしくも始まったのだった。 599 :エ・ロ・エ・ロ 幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 31 50 ID vw3jzdiY 「あっ、司令官さん、お疲れ様です、お風呂は出来ていますよ。ではごゆっくり……」 鳥海が大淀の声真似をしながら俺に伝えた。大鯨はまだ洗い物で忙しい。 俺は早速風呂に入った。今日も一日平和だった。新春スペシャルのお笑い番組も面白かった。 風呂に入っている内に日付が変わり二日になっていた。今日は完全に休みだ。 そう思うと俺は気が抜けて目を閉じ、そのまま意識を手放した………… 知らぬ内に意識を手放していた俺は唇に何かが触れた感触で目を覚ました。 目の中に愛する人の顔が入ってきた。俺はキスされていたのだ。驚いて唇を離してしまった。 「あ…目が覚めました?」 「?……え………うん………」 状況がよくわからなかったがどうやら俺は風呂場で寝ていたらしい。湯舟に入っていなかったのが救いか。 「驚きました?あの時のお返しですよ。お・か・え・し」 「う……」 結婚する前の話だが俺は一度彼女がシャワーを浴びている現場に遭遇してしまった。 もちろんわざとではなく事故なのだが、俺の不注意が原因ではあった。 彼女は許しているようにも見えたが、仮に仕返しされてもあまり文句は言えないかも…… 「なんてね。まあそれもありますけどあなた全然寝てなかったから心配でしたよ。 心配になって見に来た甲斐がありましたよ。ダメですよお風呂で寝たら」 「すまない…で、なんで裸なの?」 「一緒に入るのは嫌ですか?」 「むしろ嬉しいけど、何だか恥ずかしい…」 「私と致したのにですか?」 「それでも恥ずかしいものはあるし、せめてバスタオルを………いや、いいや。一緒に入ろう」 そんなわけで俺は彼女と一緒にお風呂に入ることになった。 600 :エ・ロ・エ・ロ 幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 33 39 ID vw3jzdiY 「では背中を流しますね」 「頼むよ」 背中は洗いにくいだけに洗うなら誰かに頼むのが一番だろう。 しかし何故か両肩を掴まれた。何故?と思ったのもつかの間、 背中をスポンジとは違う、柔らかい二つの温かい感触が襲った 「なあ……これって……」 「気持ちいいですか?」 「…………あ…ああ……」 言葉でははぐらかされたが、どう考えても答えは明白だ。 彼女は豊かな胸をスポンジ代わりにして俺の背中を洗っている。 彼女の柔らかな温かい乳房と、固い乳首の感触、 そしてそれらが泡により滑らかに擦られる事によって俺は刺激されていた。 やがて背中から彼女が離れ、お湯で泡を洗い流された。 「はい、背中を流し終えました。次は前をきれいにしてあげますね。おちんちんもちゃんときれいにしてあげないと」 「そっちは俺がやるから!あ、いや、先に君の背中を流すよ」 そう言って俺は彼女の背中を流した。彼女にそのまま洗わせていたら射精してしまうかもしれないと思ったからだ。 彼女とは初夜の時以降交わった事がないどころか、一人で致したこともなかったからだ。 「あー、さっぱりした」 風呂から出た俺はパジャマを着てすぐに布団に入った。 「どうですか?潜水母艦大鯨のように心地よいですか」 「ああ、とても良いよ」 俺は膝枕をされていた。潜水母艦大鯨がどれくらい居心地良かったのかは知る由もないが、 彼女自身のの温もりと柔らかさが俺に安心感を与えてくれた。 「今までずっとご苦労様です。とりあえず今日はゆっくりと休んでくださいね。よろしければ子守唄を歌いますよ」 「そうだな。頼むよ」 「それじゃ歌いますね。ねーんねーん、ころーりーよー、おこーろーりーよー……」 彼女の歌は天使の歌声のようだった。声だけが天使ではなく見た目も心も全てが天使だった。 ちなみに如月は彼女を穢れ無き天使と言っていた時もあった。 穢れ無き天使と呼ばなくなったのは俺が結婚してからのことだった。 でも天使であることには変わりはなかった。俺は色々な事を思い返しながら眠りについた………… 601 :エ・ロ・エ・ロ 幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 34 19 ID vw3jzdiY …………なんだか脚の辺りが重い。それだけではなくちんちんも何だか気持ちがいい。 その感触で俺は目が覚めた。外は明るかった。しかし布団が妙に膨らんでいた。 何かと思い布団を少しめくった俺の目には驚くべき光景が入ってきた。 俺のちんちんをチロチロと舐めていた存在がいた。 それが愛する妻で、何も着ていないと認識した時俺の意識は完全に覚醒した。 「あ……起きましたか……」 少し恥ずかしそうな顔だった。 「一体何を…」 「じっとしていてください。私が全部やりますから……」 そう言って再び舐めはじめた。最初は亀頭を舌先で恐る恐る舐めている感じだったが、 徐々に裏スジを舐めたり、舌の腹で舐めたりしていった。 そのテクは明らかに慣れていない、初めてやってるようなものだと感じたが、俺にはそれさえも性感を高めるものだった。 彼女が慣れない感じで健気に俺を気持ち良くしようとしている嬉しさの一方、 ちんちんを汚らしいものだと自分で思うが故にその汚らしいものを舐めている彼女への罪悪感で胸が押し潰されそうでもあった。 もしきれいに洗っていなかったら凄くへこんでいたかもしれない。 チロチロとした感触に慣れてきて我慢する余裕が出てきたと思った矢先、 なんと亀頭を口ですっぽりと包み込んだ。物凄い快感が襲い掛かってきた。俺はそれに耐えるのに必死だった。 なおも彼女の攻めは続き、口をすぼめて雁首を締め付けたり、頭を上下させちんちん全体を擦って刺激したり、 猛烈な勢いで吸おうとするなど、恐らく考えうる全ての知識を総動員され、そこまでされてもはや限界だった。 「駄目だ……出る……離れてっ!!」 俺は力を振り絞って言った。彼女は一瞬口を離すかと思ったらなんと舌の腹で鈴口を塞いだ。 602 :エ・ロ・エ・ロ 幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 35 05 ID vw3jzdiY ビュルッ…… 久方ぶりにちんちんからドロリとした濃厚な粘度の液体が吐き出される感覚を感じた。 彼女は噴き出された快楽の白いマグマを全て舌の腹で受け止めていた。 零れぬよう唇できつく締め付けていた事が更なる快感をもたらした。 永遠に続くかのような快感が終わった。それを確認した彼女はようやくちんちんから口を離した。 大量の白濁液がちんちんを隠すかのようだった。どうやら彼女は一滴も飲まなかったようだ。 飲んでほしかったという思いもなくはなかったが、そんなもの飲むものじゃないからそれはそれでよかった。 俺の顔を見ていた彼女はニコリと微笑んでいた。俺がとても気持ち良さそうにしていたのだろう。 終わった……と思ったのもつかの間、今度は豊かな乳房で俺のちんちんを包み込んだ。いわゆるパイズリである。 ヌチョ……ヌルッ…… 俺の精液のせいなのか、物凄く滑りがよくて気持ちがいい。彼女が精液を飲まなかったのはきっとこのせいなのだろう。 彼女のパイズリは上下に擦ったり、強弱をつけながらぎゅうぎゅうしたりと意外と変化をつけていた。 そして再び射精感が訪れた。 「ごめん、また……」 その言葉を聞いた彼女は胸で思い切り締め付けた。 ビュルルッ、ビュルルッ!! 今度は先ほどよりも粘度が少なく、勢いのあるものだった。それがまた違った快感を与えてくれる。 そんな勢いのある射精も、彼女の豊かな乳房でちんちんが完全に包み込まれていた為に 彼女の顔にかかるようなことはなく、乳房内で中出しをしているかのようだった。 粘膜に包まれた感触とはまた違う、柔らかく暖かい感触に俺は我慢することさえもしなかった。 603 :エ・ロ・エ・ロ 幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 36 09 ID vw3jzdiY 「……二回目なのにこんなにたくさん……とても気持ちよかったんですね」 嬉しそうな顔をしていた彼女を見て俺の心も満たされていた。 「おちんちん、まだ硬いですね……では本番行きますね。あなたはじっとしていてください……ッ!」 そういって彼女は己の大切な所で俺のちんちんを飲み込んだ。 彼女自身の蜜が溢れていた事と俺の大量の精液でちんちんがヌルヌルだったこともあり案外すっぽりと入っていった。 「では動きますね……」 そう言って彼女は腰を激しく動かした。暴力的なまでの快楽が彼女によってもたらされていた。 「ん……あっ……」 ここにきて声をあげる彼女は今になって快感が訪れようとしていたのだろう。 ヌチョヌチョと卑猥な音が立つ。その度に俺は気持ち良くなっていた。 本来精を吐き出す為の場所に収められていた為か、三回目だというのにまたまた射精感がこみ上げてきた。 「ああっ、もう…出る……ッ!」 「ください!いっぱいくださいっ!」 俺は彼女の蜜壷の中で全ての想いを吐き出していた。三回目なのにまた大量だった。 きっと彼女に赤ちゃんを孕んで欲しい、俺の子供を産んで欲しいという潜在的な想いのせいかもしれない。 604 :エ・ロ・エ・ロ 幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 36 40 ID vw3jzdiY 「はぁ……はぁ…………」 二人とも息が絶え絶えだった。 「あなたの暖かい想いが……私の中の全てを満たしていきます……とっても気持ちよかったんですね……」 「うん……でもなんでこんな積極的に……姫始めにしては激しいぞ……」 「女の子だって、エッチな事をいっぱいしたいって思うんですよ」 俺はあることを思い出した。潜水母艦大鯨は11月16日に進水した。 進水した日をこの世に生まれた日とするのなら、少々痴ましいが、天の蠍を守護星座に持つということになる。 しかもよく調べたところ太陽星座だけではなく月の星座さえも蠍座であった。 そして大鯨の艦娘である彼女も、潜水母艦大鯨と同じ日にこの世に生を受けた。 しかも彼女も月の星座が蠍座である。それどころか冥王星の星座さえも蠍座であった。 蠍座は好色の星と言われている。ましてや太陽星座と月星座が一緒なら裏表なんてないことになる。 俺も蠍座であり月や冥王星だけでなく他の星でも蠍座が守護する星があった。 俺達二人は、本質的に快楽を求め続ける存在なのかもしれない。 「そうか……なあ、次は俺が動いてもいいか?もう疲れも取れているから大丈夫だよ」 「大丈夫ですか……ならお願いしますね。あなたの好きなように気持ちよくなってくださいね……」 彼女の了承を得た俺はすぐさま体位を変えた。彼女を後ろから突く体勢、いわゆる後背位である。 鯨は向かい合いながら交尾をするという。人間もそうだろうけど、動物みたいに後背位も行う事がある。 後背位は肉体的に気持ちいいが、それはかつて動物だった時の潜在的な記憶から来るものなのかもしれない。 605 :エ・ロ・エ・ロ 幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 38 17 ID vw3jzdiY パンッ!パンッ!ヌチョ…ヌチョ…… 肉が激しくぶつかり合う音と、淫らな水音が混じり合い、更に淫靡な気分にさせてくる。 結合部からは中に出された精液が収まりきらないのか飛び散っていた。 「くっ…また……」 四回目になるというのに、簡単に達しようとしていた。自分が快楽を得ようと好き勝手に動いたから当然だろう。 「中で出すぞ!」 「来て……あなたの想いをもっと吐き出してっ!」 「うおああああああああああっ!!!」 俺はちんちんを最奥まで押し付け、叫びながら射精した。もう彼女は満たされていたからか収まりきらず、 ちんちんが律動する度に精液が結合部から勢いよく飛び散る。 どこにこれほどのものがあったのだろう。どれだけ溜めていたのだろう…… 自分でも驚くぐらいたくさん出していた。射精が終わった時はすごく時間が経ったような錯覚に陥っていた。 「ああ……私の中であなたの鼓動を感じてました……」 「ふぅ……はぁ……ごめん、自分勝手に動いて……」 「いいんです、私だって散々自分勝手に動いたんですから……おちんちん、まだ硬いですね。もっとしたいですか?」 「もっとしたいよ。もっと……もっと気持ちよくなりたい……」 「私も気持ちよくなりたいです……だから、もっと求め合いましょう!」 「ああ、行くぞ!!」 互いに快楽を求め合うことしか考えていなかった。これも天の蠍を守護星座に持つ者の定めか。 こうして、俺達の欲望に満ちた行為は、日が沈み、夜の闇に支配され、 そして再び太陽の光が地上を照らし始めるまで続いたのだった。 ―終― region(close,後書き) 606 :幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 44 00 ID vw3jzdiY 以上です 大鯨ちゃんは去年初めて出会った時から一目惚れをして それ以来ずっとダントツで一番大好きな子でした もし大鯨ちゃんが本当にいて、好きでいてくれていたならきっと凄く頑張れそう…… 彼女の為に頑張ろうって気になっただろうな…… 好きな人とは体を重ねるのもいいですけど、でも一緒にいるだけで幸せというのが俺の本音でもあります これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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もう辺りは真っ暗になっていくらかたったころ、机に山積みだった書類は、優秀な秘書官のおかげでなんとか片付いていた。 榛名「提督、今日も一日お疲れ様でした。明日からは新海域への出撃任務があるので、ゆっくり休んで疲れを残さないようにしてくださいね。」 俺「ああ、ありがとうな。仕事が思ったより早く終わって助かったよ。榛名も、明日に疲れを残さないように、しっかり休んでくれ。」 「提督は優しいですね。ありがとうございます。それでは、失礼いたします。」 榛名が部屋から出て行ったあと、俺は言われたとおり疲れを残さないようにすぐに寝てしまおうと思っていたのだが、 「寝れんな…」 明日からは新海域への出撃任務がある。子供ではないが、仕事を任された嬉しさと、なんとも言えない楽しみで目が冴えていた。 「酒でも少し…」 そうすれば嫌でも寝られるだろうと安い酒を取り出して、一人酒か…とおもっていると 「提督…おやすみのところ申し訳ありません、一つ忘れ物をしてしまいまして…」 と、控えめなノックとともに、榛名の声が聞こえた。そういえば机にまだ幾つか書類があったかもしれない。 「入れ」 入ってきた榛名は、薄暗い明かりに照らされて、なんともいえない雰囲気があった。 忘れ物をして恥ずかしいのか、少し顔が赤い。 「申し訳ありません…自分でゆっくり休んでくださいと言っておきながら…」 「いや、気にしなくていい。目が冴えて眠れなかったところでな、少し酒でも飲めば休めるかとおもってたんだ。」 「そうでしたか、お邪魔をしてすみません。重要な書類だったもので…」 その手には、あまり見覚えのない便箋が握られていた。 「いや、ちょうど一人でさみしかったところでな。もしよかったら少しつきあってくれんか」 少し冗談めかして言ったつもりだったのだが、 「は…榛名でよければ、お相手させていただきます」 快く返事をくれた。 「提督…そんな少しだけだと、疲れなんてとれませんよ…」 そう言って榛名は酒を勧めてくる。ほんの少しのつもりだったのだが、それなりの量をとってしまっていた。 「いや、もうこれ以上は」 そう言っても、なかなか榛名は引いてはくれず、大丈夫ですよ、と言ってくる。 榛名の顔は赤く高揚し、床に投げ出された足は艶かしく…と、そこまで考えたところでイカンイカン、と思っていると 「提督…お顔が赤いですよ…どうかされましたか?」 そういってぐぃっと顔を近づけてくる。もしかして酔っているのか、と思ったところで、どん、と榛名の体重を感じて思わず倒れてしまった。 「提督…」 倒れてしまった俺は、そのまま榛名にのしかかられているような状態だった。 「は…榛名…顔が近いぞ…」 暖かく優しい息が感じられるほど、間近に榛名の顔があった。 「お、おい、榛名…?」 真っ赤に顔を染めた榛名は、さらに顔を近づけてきて、そして唐突に自分の唇を俺のそれに重ねてきた。 「!?」 あまりのことに、頭が思考を停止した。そして何を考えることもできないまま、体を動かすこともできなかった。 そして自分の口の中に、榛名の舌が入ってきたことにすら、しばらく意識をあわせられなかった。 榛名「ん…んぁ…ふ…」 熱く、そして優しいその口づけに、ぼんやりとした意識はまとまろうとしない。しかし俺の体は、あろうことか欲望を満たそうと榛名の舌に自ら舌を絡ませる。 「ん…て…ていとく…ぁ…」 その声は、頭に直接響くように聞こえてくる。 そしてしばらくの後、榛名は顔を離しゆっくりと微笑んだ。しかし、それでも頭はこの状況をのみこまない。先ほどの酒が、回ってしまっているのか。…いや、本当に、それだけなのだろうか。 「提督…提督も、もっと気持ち良く…なりませんか…ほら、提督…」 残念ながら、自分の欲張りな肉棒は、我慢などどいうことを知らなかった。最近は仕事に追われ、自分でやる暇などなかった。その鬱憤を示すかのように、ぐっとそそり立っていた。 そして理解した。じぶんも、この状況に、興奮してしまっているのだ。 しかし、ようやく頭の片隅にまとまったひとかけらの理性が反応した。このようなことが、艦娘との間になどあってはならないと。榛名の肩をとり、語りかける。 「榛名、おちつくんだ。こんなことをしては…」 しかし、その言葉が終わらないうちに、榛名に腕を抑えられてしまった。頭ではなけなしの理性が働いていても、欲望を満たさんとする体は反抗しようとはしない。榛名が腕を離しても、俺の意思になど従わず、動いてはくれなかった。 そして榛名は、その手を、盛り上がったズボンに持って行った。ゆっくりとジッパーをおろす。すると、もう我慢の限界だとでも言わんばかりの肉棒が飛び出した。 そして榛名は、その手を今度は自分の巫女服の前に持って行きはだけさせた。そしてそのしたからは、さらしに巻かれた胸がわずかに姿をみせていた。 そのまま、さらしまでほどいて行く。いよいよ理性などどいうものはとびさっていた。その手が、一周して行くたびに、そのものが見えてくる。 そして、とうとうその姿を現したそれは、そのまま俺の肉棒を包み込んだ。 「くっ…」 その快感に、思わず声が漏れる。そして榛名は、そのまま上下に胸を動かし始めた。 「提督…あっ…もっと…榛名を感じてください…おっぱいで、気持ち良くなってください…」 普段健気に仕事をこなす榛名の口からおっぱいなどという単語が出てきたことに、肉棒は早くも興奮で決壊寸前だった。 くちゅ、くちゅ、と、いやに神経を刺激してくる音が響く。 「榛名…だめだ、出るっ」 榛名のさらに激しく動く胸に導かれるように、先から白濁液が飛び出す。 そしてその液は、もうほとんど脱げていた巫女服に、榛名の胸に、そして顔に大量についていた。 「まだまだです…提督…」 顔についた精子を舐め、飲み込みながら、榛名は言った。そしてその言葉に期待しているかのように、肉棒はおさまることなど知らぬ、といったようだった。 榛名がミニスカートをたくし上げ、秘部を晒す。 まだ穢れをしらぬ、綺麗なものだった。そしてそこは、淫らな液で、すでにぬらっといやらしくひかっていた。 そしてそれを不器用な手つきで、俺の肉棒にあてる。 「…あぁっ!…んぁぁ!」 そして、ゆっくりと腰をさげ、 そのまま、ズッと沈み込む。 「はぁ…はぁ…て、提督…もっと、もっと、…榛名を感じてください…」 ダメだ、ダメだと、ここへ来てようやく理性が戻ってきた。しかし、そんなものはもう手遅れである。極限まで高められた体の興奮は、理性の言うことなど聞かない。 動き出す榛名にも、何の抵抗もなく、快感に身を任せていた。 すっ、すっ、とゆっくりとした動きが、じれったく、そして確実に肉棒に快感を与えている。しかし一度イッているそれは、早々果てそうにはない。 そのうち、榛名の腰を動かすスピードも上がってくる。 「あぁっ…はっ…はっ…はぁっあっ」 もう腕にかかっているだけの服と、恍惚とした表情は、男の欲情を増大させ、快感を与えてくる。先ほどのはてそうにないなどという言葉は全くのうそだった。 「だめっ…あっ…んぁぁっ!て、提督!あっ…はぁっ、もう、止まりません…あっ!」 「ダメだ、榛名、俺も、もう…」 「提督!提督!榛名は…!あっ!」 「榛名!もう、出る…」 中になど、出せるわけがない。せめて、外に… 「提督!いいです…いいですから!中にください!あなたの!あぁっ!」 そして止まることなどない榛名に、またもやなすすべなく、発射する。 「あぁっ!て、提督!提督…!!」 そして榛名も絶頂に達し、体をひくつかせ、果てた。 「ん…ん?朝か…」 あのまま寝てしまったのだろうか、すぐ隣には榛名の姿があった。もう少し寝かせておこう。 その間に、汚れたところを綺麗にしてしまおうと、シーツや、自分と榛名の服をとる。 そしてしばらく経ったあと、ムクリ、と榛名が起きた。 「おはよう、榛名…」 …キャァァァァァァァァ!!!!!!! しかしその挨拶は甲高い叫びにかき消された。 「て…て…提督ぅぅぅ!!!!????え、な、なぜでしょうか…、え、あ…」 もしかして、もしかすると、 「覚えていないのか…?」 「…え?…あ、あれ…」 どうやら、あまり覚えていないのかもしれない。げんなりとした気分に襲われながら、綺麗になった服をわたす。 「え、あの、提督…その、申し訳ありません…」 顔を真っ赤にしてうつむく榛名。 まあ、酔っていたからあんなことになってしまったのだろう。 「気にするな。今日から、新海域へ向けて、気分をきりかえていこう。」 はい…、と返事があり、なんとか無理矢理にもそらせたか、と思いきや。 ドタドタドタと足音がしたと思うと、ドアが荒々しくノックされた。 「て、提督ゥー!?榛名の叫びが聞こえてきたのデスが、大丈夫ですヵー!?」 金剛の声だ。少し焦るが、榛名にすぐ服を着るようにつたえ、急いで周りを片付ける。 「あ、いや、大丈夫だ、心配しなくていい…」 「………」 ……返事がない。安心して帰ったかと思ったのもつかの間、 「グッモーニーン!提督ゥー!今日もいい天気……!!!!!!!!!榛名!なんデスか、その格好ハ!」 バーンとドアを開けて入ってきた榛名の姉の、声にならないさけびに、場が凍りつく。不運なことに、榛名はさらしを巻いている最中で、いつもよりなんというか露出の多い格好となっていた。 「あ…いえ、姉様これは…」 「こ…金剛、これはだな…」 必死に言い訳を考えているところに、さらなる絶望がおしよせる。 つまり、今の金剛の声を聞いた艦娘たちのこちらへ来る足音が響いてきたのだ。 「姉様!?やはり榛名になにかあったのですか!?」 ほかにも、大丈夫ですかー??とか、提督は一体何を…などと様々な声が近づいてくる。 「はは…やべ…」 その日の鎮守府は、その歴史に類を見ない大嵐を迎えようとしていた…
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574 :名無しの紳士提督:2015/01/01(木) 00 06 21 ID JVCB8H3c あけおめこ とよろ 姫はじめって聞くとイベント海域ぽくて不穏だけど鶴はめでたいからいいよね 1月1日 元旦朝 鎮守府の年明けは静かなものだ。 「「明けましておめでとうございます」」 提督の小さな部屋で互いに挨拶を交わす提督と翔鶴。 正月といっても特に何かある訳でもなく、挨拶を交わす以外には正月らしい点は今のところない。 しかし鎮守府内は正月らしい静けさがあった。 戦艦組は昨日の夜から臨時任務に就いている。 といっても戦闘海域にいるのではなく、近所の神社へ駆り出されているのだ。 神社にとっては一大イベントである初詣に備え、臨時の巫女として戦艦組、中でも普段からそれらしい格好で知られる金剛型、扶桑型、伊勢型に白羽の矢が立つのが最近の年末年始の恒例行事となっていた。 特に伊勢型はその名前から神社から有難がられ、毎年引っ張りだこだ。 これらは名目上ボランティアとなっているが、実際には謝礼やご祝儀という形で彼女達の臨時収入となり、お神酒やおせちが振る舞われたりする。 神社や町内会の方々も彼女らの立場を知っているので、おせちは包んでくれるケースが多く、鎮守府のおせちとして流用される。 また、もらったご祝儀は当然ながら彼女達の懐に入る訳だが、そのうち半分ぐらいは鎮守府で景気よく振る舞っている。 このため鎮守府では、戦艦組の帰還をもってようやく正月らしくなる。 他にも、秋雲と夕張は十二月に入ってからはイベントに向けて常在戦場の様を呈しており、その修羅場後に休む間もなく大掃除に駆り出されるため、今頃は夢の中だ。 「80センチ六五口径三連装砲ちゃんが見える」等のうわ言を言うぐらい疲れていたようなので、多分何があっても起きないだろう。 那珂は正月にイベントがあるため、昨日の夜からいない。 他の連中も大掃除後の忘年会で羽目を外してぐっすりというのが定番で、特に人手不足になる戦艦正月残留組やその不足を補う重巡組、 正・軽空母組は年末のあらゆる分野において主戦力であるため、正月はのんびりするのがおなじみになっていた。 残りは提督と翔鶴のように正月待機任務組であるため、暇なとき―ほぼ全てなので気が向いた時に初詣に行くぐらいが精々だろう。 このため、正月ムードは夜から始まると言え、朝方は年始の挨拶を交わす程度しかない。挨拶は実際大事。古事記にもそう書いてある。 575 :名無しの紳士提督:2015/01/01(木) 00 09 37 ID JVCB8H3c 「今年も寝正月だな」 「ゆっくりできて、私は好きですよ」 二人でこたつに入りながら、翔鶴の淹れたお茶をすする。 寝正月と言う程だらだら過ごすという訳でもないのだが、普段に比べればほぼ開店休業状態だ。 事実、翔鶴も普段の胴鎧と籠手を外している。 「そうだな。正月ぐらい平和でいい」 「ええ、本当に」 そう言ってお互い微笑を浮かべ、しばし取り留めのない話をしながら、暇つぶしにテレビをつけて正月番組を見るでもなく見る。 「さあ続いては、今売出し中のこのコンビが登場です!張り切ってどうぞ!!」 司会者が陽気にコールすると、出囃子と共に舞台に女性二人組の漫才コンビが駆け上がる。 「はいどーも!大和です!」 「武蔵です!」 「「二人合わせて播磨です!よろしくお願いしまーす!」」 「ぶふっ!?」 提督がお茶を噴き出し、テレビに釘付けになる。 画面の中で軽快なトークと鋭い突っ込みで笑いを生み出しているのはまごうことなく大和と武蔵だ。 (いやいや待て待てあれはうちの連中じゃないそうだそうだそのはずだそうに違いない だって俺の知っている大和はあんな舞台に上ったら緊張のあまりまともに話せないだろうし 武蔵のあんな笑顔は見たことないしきっとどこか別の艦隊の大和と武蔵だそうに違いない) しかし提督自身、その思い込みが無茶であるというのは分かっている。 提督という生き物は付き合いが長い艦娘であれば、自分のところの娘をその仕草や様子から見分けることができる。 その提督の眼からして、今画面の中で「名前だけでも覚えて帰ってくださいねー」とか言ってるのは確実に彼の艦隊の大和と武蔵だ。 「あー完全にうちのだこれ」 神社に駆り出された訳でもないのにいない理由が今になって分かった。 「すごいですね二人とも。新年を機に新しい事へ挑戦したんですね」 (いや正月番組に出られるんだから去年からそれなりにやってたんだろう) 自分の左斜め前、何故か畏敬の念を持って二人を見ている翔鶴にそんな事を考える提督。 「まあ、新しいことに挑戦するのはいい事だな」 驚きから立ち直った提督はそう呟く。 そのとき不意に、こたつの下に忍ばせ、床につけていた提督の左手が、同じような体勢でいた翔鶴の右手の指先に触れる。 一瞬、びくりと指を動かした翔鶴だが、そこでふと思った。 576 :名無しの紳士提督:2015/01/01(木) 00 12 41 ID JVCB8H3c 「……よし」 何かを決心したような翔鶴の呟きは、提督には聞こえなかった。 二人の間柄は鎮守府の中にあって公然の秘密ではあったが、当の本人にそれを一歩進めることができないでいる。 翔鶴の白い指が、恐る恐る提督の指に近づき、やがて触れる。 「おっ」 指先の感覚に気付いた提督がその手の主の方を見ると、彼女は指の動きと同様にもじもじしながら、薄化粧の顔を紅潮させ、 目をこたつの上の蜜柑に落としたり、触れている手の方にやってすぐ戻したりしながら、時折恥ずかしそうな上目遣いで提督の方を見る。 「わ、私も今年は…、積極的になれるように挑戦してみようかな……なんて」 直後、一瞬の沈黙。 テレビの音だけが部屋に響く。 音のないままぐっと提督の手に力が入りそして、 「きゃっ、ていと―」 翔鶴の手を引き寄せ口で口を塞いだ。 「ん……っ、んん……」 提督の舌が翔鶴のそれと絡み合い、それとシンクロするように互いの背中に廻された腕も、しっかりと力が入る。 「はぁ……。提督…ひゃん!」 熱っぽく潤んだ翔鶴の瞳から一瞬提督が消え、直後その舌が翔鶴の首筋を舐め上げる。 「ひゃひ!て、提ふひゃあ!はぁ、はぁ、ひゃん!」 提督の舌は翔鶴の敏感な首筋を愛撫し、位置的に顔に近づいている鼻から流れ込む彼女の微かに甘い香りを味わっている。 「ふひゃ!あっ、ああっ!!」 舌が動く度に翔鶴の体がビクビクと震え、その度に彼女の体が雌のそれへと変わっていく。 シュルシュルという衣擦れの音が、翔鶴の喘ぎにかき消され、ずり下された袴と下着がこたつの中へ沈む。 577 :名無しの紳士提督:2015/01/01(木) 00 14 54 ID JVCB8H3c しっかりと強張りのとれた翔鶴の中へ、提督の一物が滑り込んでいく。 「あっ、あぁっ!」 少し進むごとに翔鶴の嬌声が上がり、火照った体は更に提督を求める。 「あひっ!あぁ、ああぁっ!」 一物をしっかりと銜え込んだ翔鶴は、最深に到達したそれが動く度、ビクンビクンと体が波を打つ。 「ひっ、あっ、あっ、あああああっー!!」 一際大きく上がった嬌声と共に、翔鶴の体がびくりと大きく震え、白銀の長い髪を広げて力尽きたようにぐったりと動かなくなった。 やがて、力の入らない翔鶴を提督が優しく抱き起こし、腕に掻き抱いたまま再び口づけを交わす。 口が離れた後も暫くそのまま見つめ合っていた二人だったが、不意に提督が翔鶴を楽な姿勢で座らせ、自身は部屋の隅に置かれた小さな金庫に向かう。 「新しいことへの挑戦か……」 そんな独り言を言いながら服の乱れを正している翔鶴の前に再び座り込む。 「なら俺もそうしよう。翔鶴」 「はい」 提督の改まった雰囲気に思わず自分も座りなおす翔鶴。 「……結婚しよう」 金庫に保管されていた指輪が差し出された。 翔鶴は目を見開き、両手で口元を覆い、耳の先まで真っ赤になって硬直している。 再び一瞬の沈黙。 テレビの音だけが部屋に響く。 「……はい」 幸福がこの上なく大きい場合には微笑と涙が生まれると昔の偉い人が言ったそうだが、だとすれば翔鶴は今この上なく幸福なのだろう。 つけっぱなしのテレビから、今日何度目か分からない「おめでとうございます」が聞こえてきた。 終 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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874 :名無しの紳士提督:2015/01/28(水) 23 57 26 ID el/0ce56 怖い話……、当たり前のように怖い事なんて周りにある。石ころとか海藻みたいにたくさんある。 だけど、一番怖いのは……その怖い何かが自分には関係ないと勘違いしていること。 当たり前だけど……人が死ぬように私たちも沈む。それを私は理解していなかった。 あるいはそれを知らなければ……、もしくは見なければ、悲しいだけ……、だったかも……。 沈む深雪を見て……、おかしくなった。 部屋に引きこもり……、何も食べず、何も飲まず。あるいは緩やかな死が私を迎えに来てはくれないかと願うように。 頑張り方などとうに忘れ……、姉妹もあまりに部屋の扉を叩かなくなっても……、あの人は私を訪ねて来た。 大丈夫か? 何をもって大丈夫というのだろう。 配給、貯まってるぞ? 取りにいける程、厚顔に思われていたのだろうか。 アイス貰って来た、溶ける前に開けてくれないか? そんなものいらない。 ただ当たり前のように姉妹で出撃して……私から沈みたかった。 痛いのは嫌だけど……、今切り裂かれている心より痛い事はないだろうから。 お前を笑わせに来たと彼が言った時、私はついにキレた。 冗談じゃない……、帰ってくれ……そんな気持ち。あるいは解体して下さいと望もうかと。 扉を開け、見えたその顔は幾分やつれたように見えた。 その時、私は気づいた。ああ……、人間は私たちは負けるのだと。 本土から離れたこの泊地が切り捨てられるのも遠くはないだろう。 良かった。 だけど、だから……なんと言えば良いのだろうか……私の頬を暖かい何かが流れた。 吹雪が沈んだと教えられた時も……流れなかったのに。 酷く怖くなった。 一人消えていくのが……、身勝手と知りながら怖くなった。 だから、 彼を押し倒した。私と……繋がって貰えるようにと。 その日からずっと、ずっと彼を犯した。 彼のものが……小さくなると抱き合い、朝か夕方かも分からない時間に大きくなるとまた繋がった。 彼も疲れていたのだろう。私にされるがまま……、部屋から逃げようともしない。 だから……、今日もまた同じ日が始まる。何でもない日…… 裸で抱き合い……、したくなれば繋がり……、寝たくなれば寝るそんな日が。 今日も私は引きこもる。あるいは死が二人を分かつまで、ずっと……ずっと。 この地が焼き尽くされても、一緒に居よ……ね? これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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壁際に追い込まれ、威嚇するように彼女は壁を強く叩いた。 「司令官、報告だ」 見れば撃沈2という凄惨な結果だった。やはり、陸軍の要請など受けたのが間違えか。 沈んだのは雷に電。やはり鬼神や不死鳥、阿修羅に死神が沈むはずはないか。 「怒っているのか」 撃たれる覚悟すらあった、私は間違えたのだから。 「いや、もしそうなら司令に対してではなく私の力不足に対してだね」 なら、この状況はなんなのだ。 「司令官にお願いがあるんだ」 黙って先を促す。 「まず、私が二番艦というのは知っているかな」 言われて思い出す。彼女はネームシップではない。この鎮守府に来たときから妹艦二人と共にいたから忘れかけていたが。 「姉の名前は暁、私が覚えていることはそれと一人前のレディであった事くらいだ」駆逐艦らしからぬ落ち着きを持つ彼女がそう称するのださぞかし素晴らしい艦娘だったなのだろう。 一度息を継ぐと彼女らしからぬ早口でまくし立てて来た。 「どうしても、記憶というのは消えてしまうんだ。一週間前の食事を覚えているのは赤城くらいのものだよ」 「私は怖いんだ。姉と同じように、妹たちの顔や言葉を忘れて言ってしまうのが」 「だから、司令官、改めてお願いする。今日という日を忘れられないくらい」 「滅茶苦茶にして欲しい」 剣幕に押され思わず頷く。 彼女の薄い胸を愛撫するでもなく、口づけを交わすでもなく、ただ犯した。 心苦しくはあったが、他ならぬ彼女自身が望んでいるから。 「くっ、」 痛みに顔を歪めるが、決して制止したりはしない。 遠くを見る光なき瞳には、きっと妹たちを描いているだろう。 愛の言葉はなく、されど彼女の思いは分かり。 彼女は絶頂を知らず、されど彼女は私に股を開く。 私が果てた後交わす言葉は、決まって雷、それに電のこと。 ああ、そうだいつだったかこんなやりとりもした。 もし二人が桜の丘に行く日が来たらそこで待つ姉を紹介してくれと頼み。 彼女が苦笑した時だ。 たしか、私を何度も抱いているのに、他の艦娘の話かい? それに私は、酷く気になるからと答えた。 彼女はもし紹介して姉に惚れたら、大変な事になると釘を刺してきた。 だから、素直に答えたんだ。 一人前のレディに惚れる男は、駆逐艦を抱いたりはしない。その逆もまた、と。 彼女は堪えきれなくなって破顔した。 久しぶりに彼女が笑った。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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322 :名無しの紳士提督:2014/09/10(水) 11 35 45 ID hx4Xp/wM 私は知らなかった 大人になれば、自然とレディになれるのだと思っていた もちろん、レディになるための努力は欠かさなかったし、だからこそあの時、夜警も引き受けたのだ 私は知らなかった大人というものを でも、あの時ついうっかり寝入ってしまったのは私が紛れもない子どもであったことの証明だと思う 「やっ…!やめっくひぃっ!暁…っちゃんが!あ!こんな…こんなぁ…」 「ふふ…そんなに騒いで起きちゃったらどうします? お か あ さ ん ?」 「あぁ…っそんなそんな言い方!堪忍…堪忍してくだっんひぃ!あ!あ!あ!あぁっ!!」 何か水っぽい音と、妙に鼻にかかったような声に意識をくすぐられ、薄目を開けた私の見たものは… 「??、へ?え…?」 そこにいたのは楚々とした仕草の美しい軽空母でも、少し意地悪だけど大好きな司令官でもなく ただ、獣たちが、そこにいた 323 :名無しの紳士提督:2014/09/10(水) 11 42 03 ID hx4Xp/wM 「あぁ、暁起きたんですね…いや遂に観念したのかな?っと!」 「んひィっ」 私が憧れて"いた"2人…獣、いやケモノはそんな声を上げると組み敷いていたケモノの顔をぐいとこちらに見せてきた 「ぁ…あぁ…」 綺麗にまとめていた髪はほつれ、優しい表情を浮かべていた顔はよだれまみれでひきつり、目はうつろで…! 咄嗟にかけられていた毛布にくるまり、目を閉じ、耳を塞ぐ アレはダメだ、見てはいけないものだ、だって私の理想の中にあるものは… あんなに、きたなく、ない その後のことはよく覚えていない 何か顔にかけられた気もするけれど、本当に覚えていない ただ、思い出そうとするだけで切なくなるのがもどかしくて、ついに私は姉妹に相談することにした でも、自分でも要領を得ないと思う私の話を根気よく聞いてくれた妹は、響は私に顔を近づけてきて… 「それは…もしかしてこんな感じだったかい…?」 そう、ささやいたのだった 324 :名無しの紳士提督:2014/09/10(水) 11 48 58 ID hx4Xp/wM 憧れは人を盲目にする きたないケモノと同じモノになってしまった暁 暁はきたなくなんかない 全てをさらけ出しているからこそ 暁は綺麗なんだよと耳元で囁き続ける響 自己卑下と響の囁く甘言の板挟みになった幼い精神が悲鳴を上げる 次回、暁に響き亘る やはり赤ずきんは狼に喰われるが宿命か これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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63 :名無しさん@ピンキー:2014/03/03(月) 21 30 23.67 ID S2ZLU26X 今日は三月三日だ。夜にはみんなで雛祭りをする予定だったが、生憎と急な仕事が入ってしまった。 ただ別に俺でなくてもできる仕事だったので、俺が雛祭りの主催者ということもあり秘書の弥生に全てを任せ、俺は雛祭りに行った。 雛祭りの最中も弥生のことが頭から離れなかった。だが一応主催者というわけで帰るに帰れず、結局終わったのは10時を過ぎた頃だった。 一応予定通りではあったが、早く切り上げることはできなかった。 弥生に仕事を押し付けてしまった俺は弥生が待っているであろう司令室にすぐに戻った。 司令室はカーテンが閉められ、明かりも灯っていなかった。 鍵もかかっていなかったが鍵は俺が持っているわけだからまあ不自然ではない。 微かに香る桃の香りは弥生がついさっきまでいた証――弥生は他の言い方で桃月とも言う――である。 ふと見たら布団が敷いてあった。きっと弥生が気を利かせてくれたのだろう。 俺は弥生のそんな心遣いに感謝し、すぐに布団に入り横になった。 疲れ果てていたこともあり、割とすぐに眠りについた…… ふと、俺はちんちんに痛みにも近い感覚を感じ目が覚めた。痛みだけではなくなんだか気持ちいい感覚もだ。 俺は枕元に置いておいた電気スタンドをつけ、布団をめくった。 そこには銀混じりな青紫の綺麗な髪の少女、弥生がいた。 「あ……起きた……?」 「や…弥生……うぅ…」 「じっとしてて。私が……」 弥生はそう言って俺のちんちんに舌を這わせた。童貞の俺にとっては感じたことのなかった気持ちよさを感じる一方、 俺は剥けるとはいえど元々包茎であり、今日は風呂に入ってないため全く洗ってなくて、 それを舐める弥生に対して申し訳がなくなる。 「ん……もういいね……それじゃ…」 「弥生………まさか!」 「大丈夫。ずっとここで準備していたから」 「準備って、お前、俺が任せた仕事が終わってもここに…」 俺の言葉にそれ以上答えず、弥生は俺のちんちんに跨がった。 そして一度は腰を落とそうとしたが何かの抵抗にあった感じがした。 まさか、と思い俺は止めようとしたが、弥生はもう一度腰を浮かせ、そのまま勢いをつけて腰を落とした。 ブツッ………という音がした気がした。俺のちんちんが根元近くまでくわえ込まれていた。 結合部からは赤い血が流れていた。弥生が大切にしていた処女を奪ってしまったのだ。 「ッ……!」 「弥生…………」 弥生の顔を見ると、その顔は痛みに歪み、涙を流していた。 中破した時でさえこれほど表情を崩すことはなかったのに、今、俺のせいで弥生に苦しみの表情をさせてしまっている。 「弥生……」 「ん……大丈夫…………痛くなんて………ないよ…………それじゃ…………動くね………」 自分の表情の変化に気付いていないのか、それとも俺に気を遣っているのか、弥生は平静を装おうとしていた。 その姿が俺の心を益々締め付ける。弥生の処女を結果的に苦しめて奪ってしまった形になったことに 俺の抵抗心はなくなってしまった。弥生が腰を動かすことをもはや止めもしなかった。 やがてその時はすぐに来た。女性経験なんて全くない俺だ。ましてや相手は男性経験のない小さな女の子だ。 我慢なんてできるはずもない。 「弥生…もう……」 「司令…官……ッ………!」 俺が達しそうになったため思わず声を出したのを聞いた弥生は最後の一撃といわんばかりに腰を思いっきり落とし、 ちんちんを根元まで飲み込んだ。 「あぅっ!…あ…」 「………あ………司令官の……おちんちん……びくん…びくん……って………弥生の中に……出てる………」 今まで体験したことのない暖かさに俺はかつてないほどに射精した。 それはまるで、弥生は俺のものであるという証を深く塗り込め、刻み付けようとするように………… 「はぁ……はぁ………司令…官……気持ち…良かった……?」 「ああ………………でも…どうして……どうしてこんなことを………?」 「………ごめんなさい……弥生は……司令官のことが…好きだったんです……… でも……弥生は表情が硬くて……司令官に…気持ちが伝わらない気がして……それで………」 なんてことだ。俺は彼女の気持ちを推し量れなかったためにこんな辛いことをさせてしまっていたのか。 確かに弥生は表情から感情を読み取りにくい。だがそれゆえに俺は自分から深く切り出せず、 今の関係が壊れることを恐れ、それゆえに弥生に辛い思いをさせてしまった。大好きだった弥生に…… だから、俺は…… 「弥生、聞いてくれ」 「え…」 「お前にこんなことをさせてしまって、言える立場ではないけど……俺はお前のことが好きなんだ」 「……本当に……?」 「なんでこんな時に嘘を言わなくちゃいけないんだ。好きでもなければ必死で抵抗していたさ。 ……俺がお前の気持ちを分かりきれなかったためにお前にこんなことをさせてしまって…… もし…もしお前の気持ちがまだ俺と交わる前と同じ気持ちだったなら…」 「うん、大丈夫……弥生はずっといるよ……司令官の側に……」 「ううっ……ありがとう…………」 俺は一見無愛想に見えて、だがとても心が温かい弥生の優しさに涙が止まらなかった。 それから数ヶ月が過ぎた。 今日も特にこれといったことはなくまあまあ平和だった。 俺はそんな平和な時を噛み締めながら、いつも隣で頑張ってくれている弥生に目をやった。 彼女は意図しているのかどうかは知らないが、ヘソを見せつけていることが多い。 ほっそりとしたウエストからバストに上がるラインの美しさ、可愛いおへそなのだから見せたら周りのみんなが喜ぶだろう。 お腹に顔を押しつけ、そのままセーラー服の中に顔を上げていきたいって思うことも誰にだってあると思う。 でもそれは恋人である俺だけの特権である。 ん……よく見てみると弥生のお腹が少し膨らんでいる気がした。太ったのかな?ちょっとだけ残念…… でも幸せ太りならまあいいか。あ…………もしかしたら…… 「あの……司令官……最近すっぱいものが無性に欲しくなってきたの……」 「最近ねえ……ん?……まさかな……」 「司令官?」 「まあ定期健診がもうすぐあるし、そんときにでも見てもらうとするか」 そして定期検診の結果………… 弥生は妊娠していた。なんの間違いもなく俺との子供だろう。 「司令官……ごめんなさい…戦えない体になって……」 「いや、なにも前線に出たり、遠征に出たりすることだけが戦いじゃない。 お前は提督の仕事という俺の戦いのサポートをしてくれる。 それだけじゃなく、俺の生きるという戦いのサポートも」 「//////」 流石にクサすぎたか。弥生は顔を赤らめてしまった。 この数ヶ月間俺と一緒にいたためか出会った頃よりも感情表現が豊かになった気がする。 俺がストレートに感情表現をできるからというのもあるだろう。 「弥生。改めて言うよ。ずっと……ずっと俺のそばにいてくれ。俺もずっと、弥生のそばにいるから……」 「うん、大丈夫だよ。弥生はずっといるよ……あなたのそばに……この子と一緒に……ずっと……ずっと…………」 +後書き 66 :名無しさん@ピンキー:2014/03/03(月) 21 37 04.20 ID S2ZLU26X というわけで弥生ちゃんとのはじめて同士なSSを書かせていただきました 雛祭りなのに雛祭りネタがそんなにないことをお許し下さい 画像認証システムのせいで携帯から書き込めなくなったのがなあ PCからだったらちょっと手間取るってだけで済むのに……
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388 :加賀×提督:2014/03/31(月) 23 12 03.78 ID xh6bPiF1 加賀×ヤリチン提督です ヤリチン嫌いな人はスルーよろしく 午後十時を回った頃。 執務室には秘書艦の席には加賀が、提督席は空いていた。 「はぁ…」 加賀はため息をつく。また今日もだ。 執務室は和室で、シンプルな布団が折りたたまれている。 秘書艦の仕事は提督の執務の補佐以外にも、提督の身の回りの世話、その中には当然、掃除も含まれている。 几帳面な加賀は、和室に布団、謎の紅茶セットなどが雑多に置かれたこの部屋も、 綺麗に片付けていた。そのあたりも考慮しての安定した秘書艦の立場なのかもしれない。 ここの提督は女癖が悪い。艦娘たちも次々食い散らかしているようだ。 それでも彼女たちが提督を慕うのは、指揮官としてのオーラと、無駄に整った顔、鍛えあげられた筋肉、 そしてそれなりの頭脳と身分、優しさがあるからであろう。 「…」 コツ、コツとペンで何もない机を加賀が叩く。今日の執務は終わったのだ。 それなのに不満そうな顔をしているのは、提督が自分には全く見向きもしないからである。 ガチャン、とその時扉が開いた。 「ふぁーああぁ疲れたなぁもぉー!」 欠伸をしながらだらしない寝巻き姿で提督が現れる。服があちこち濡れているのは、風呂上りだろう。 「あら、おかえりなさい」 今日は誰を抱いてからここに来たのだろう、と加賀は考えていた。声にも不機嫌が出てしまう。 大抵、ここに来るときは、あとは寝るだけの状態だ。執務室の番が終わり、加賀はいつも自室に帰る。 赤城か、鈴谷か、それとも金剛か… 提督がいつものように眠気まなこで加賀に話しかける。 「おつかれ。加賀、」 「夜戦ですか?お断りします」 「は?」 唐突に回答を叩きつける加賀に、提督は意外そうな目で返した。 「先ほどは、どなたとお楽しみで?」 提督はそれを無視して机へと仰け反る。加賀を一瞥する目が「どうでもいいからはよ帰れ」と言っているようだ。 「えらくお疲れのようで。さぞ良い運動になったんでしょう?」 加賀が席を立ち、提督の席へとスタスタと詰め寄る。 「加賀…お前随分不機嫌だな。怒ってるだろ?」 「はい、頭にきました」 「何でよ?」 「提督の女遊びは度を過ぎているのではなくて?軍紀に影響します。謹んでいただきたいわ」 提督は姿勢一つ崩さず、そのまま加賀の方も向かず机に肘を突いて答える。 「別に良いじゃないか。あいつらも満足してるんだし…赤城だってそう言ってるだろ? スキンシップは重要だしな、お互い溜め込むのも良くないってもんだ」 『俺良いこと言った』という顔をしてのけぞる提督に、加賀が詰め寄る。 「ま、まさか駆逐艦の子にも手を出しているのでは…?」 「…そんな事はしねぇよ。俺はせいぜい軽巡ぐらいまでだ。天龍あたりは最高だな。 あ、鈴谷はもっとたまんないねぇ」 「…」 加賀が無言で、座っている提督の両肩を抑えつける。 防具や前かけは外しているので、豊かなタンクが両方、提督の肩に押し付けられた。 「何?肩は凝ってないから、寝て良いぞ」 「…」 「あぁ、悪かったって。こういう話はあんまりしないから」 強くタンクを押し付け、加賀が口を開く 「…私が怒っているのは、『何で私に手を出さないのか』なのだけれど」 「提督が秘書艦に手を出しちゃいかんだろ」 「はぁ?」 「だってさ、執務に影響するじゃん?加賀を秘書艦にしたのも、お前が真面目そうだから」 ぐすん。 提督の頭に加賀の涙が落ちる。そして首が締め付けられた。 「…私だって…」 「…?!」 「私だって、『愛されたい』…だって、艦娘だもの」 次々落ちる加賀の涙。そして… 「!」 提督が不意に加賀の唇を奪う。 「これで…良いか?」 しばらくの間、ぴちゃ、ぴちゃと接吻の音が部屋を満たした。 加賀が提督の唇を奪い返し、執拗に舌を絡めたからだ。 「加賀、顔が赤いぞ…もう帰ったらどうだ?」 「ダメです」 「何故…?」 「大好きだから。提督に愛してもらえるなら何でもします。ここは譲れません」 「もう満足しただろ?俺はもう寝…」 不意に加賀が提督の股間に手を伸ばし、隆起したモノを掴む。 「『ここ』は満足してないのではなくて?」 「…」 「…っ!」 それが合図となった。加賀のタンクにすっかり理性をやられ、既に我慢の限界だったのだ。 「あっ…!」 立ち上がった提督は加賀に接吻すると、頬とうなじを撫で、そのまま衣服の紐に手をかけて 加賀をあっという間に裸にしてしまった。 大きな二つのタンクが露になり、体はオイルで湿って艶かしく光り、下着は既に濡れている。 提督は自分の肩に加賀を寄りかからせるようにして、接吻を続けながら片手でタンクから格納庫へと手を這わせた。 太い指がテクニカルに出入りする。 「…あ、や…やぁん…!」 頃合を見て提督は加賀をそっと抱きかかえる。 艦娘の中では重量はある方ではあるが、提督は並外れた筋肉によって片手で担ぎ揚げてしまった。 布団を器用に広げると加賀をそこにそっと下ろし、下着をずり下ろす。 「あ…そこは」 提督は一瞬で寝巻きを脱ぐと、加賀に巨大な主砲を向けた。 「加賀、良いのか…? もう後戻りはできない、俺はできれば秘書艦を汚したくないんだ…」 加賀はあまりの感激と興奮で、我を忘れて股を開いて提督を誘っていた。 あまりにも立派な肉体と逞しい主砲に、寂しさが暴発しそうだった。提督を自分のものにしたい。 「見ての通り、気分が高揚しています…早く抱いてください」 「し、知らないぞ。俺は今日は誰も抱いてないんだ。お前を壊してしまうかもしれない。それでも良いのか?」 「良かった…ずっとこうなる事、夢見ていたんです。あっ…んっ…さぁ、早く…っ!」 その一言で提督の理性は完全に吹き飛ばされた。 「あっ、あ…あぁぁぁああん…っ!」 提督は加賀に己の逸物を深々と突き入れると、まずはタンクにむしゃぶりつき、次々に加賀を蹂躙していった。 腰と腰がぶつかり合い、肉と肉が躍動するあまりの激しい夜戦に、加賀は破瓜の痛みなどはすぐに快感にしてしまっていた。 「オォォ…おぉぉ…」 「あっ、あっ、アァァァ…」 提督室に雄と雌の交わる声が響き渡っていた。 主砲と格納庫がギチギチと音を立てる。提督の筋肉が躍動し、加賀のタンクが揺れる。 提督は加賀に3回の直接砲撃を行い、子種で格納庫内部を満たした。 それでもなお、提督の逸物は仰角を続けている。 「あっ、あっ…あっ…アアアーーーンッ!!」 提督の手で掴み切れていない巨大なタンクがバウンドし、指に絡んでそれは形を変えていく。 お互いの腰が振るえ、加賀が大きく仰け反ると、提督は4度目の射撃を放っていった。 加賀の体が痙攣し、ガクリと体を提督に預けた。 「やってしまった…ついに秘書艦まで…」 半萎えになった主砲を加賀から引き抜くと、とうとう彼女を汚してしまった罪悪感に包まれた。 加賀はというと、体を上下させながらも、まだ頬を紅潮させ、満足そうである。 「…やりました」 寝言なのか、加賀が目を閉じたままそう言ったのを聞いた。 「こりゃ風邪引くな…」 提督がそっと加賀に毛布をかける。 大破させてしまった以上、今日は加賀をここで入渠させなければならない。 提督は寝巻きをつけてそっと執務室を後にし、再び風呂に入ると、 たまたま一緒にいた赤城と酒を飲み交わしながらさっきの話をし、その後滅茶苦茶夜戦した。 +後書き 392 :加賀×提督:2014/03/31(月) 23 16 31.54 ID xh6bPiF1 以上、色々溜まってる加賀さん×ヤリチン提督でした。 そのうちこれの対の話になる加賀×童貞提督も余裕あったら書きます。 ヤリチン嫌いな人には失礼